ビットコインなどの仮想通貨投資をしようか迷っている方に向けて「ビットコインと仮想通貨のメリットとデメリット」を紹介していきます。
ただ闇雲に「ビットコインはやばい」「やらないほうがいい」と考えるのではなく、しっかりと情報を入れてご自身で判断していただければ幸いです。
ビットコイン・仮想通貨投資のメリット
- 中央機関に依存していない
- 通貨の国境がなくなる
- 国内外の送金が早く、手数料が格安
- 決済としての利用方法
1.中央機関に依存していない
ビットコインなどの仮想通貨は、従来の法定通貨とは異なり中央機関に依存していません。
一方、日本銀行が発行する日本円は、紙幣を多く供給したり、あえて少なくし、日本円の価値を操作しています。
いわば、日本円は日本銀行という中央機関にコントロールされていると言えます。また、銀行預金に預けている貯金は、ある日突然引き出せなくなる可能性があります。
いわゆる、「預金封鎖」と呼ばれる貯金、不動産などの資産にかかる制限であり、実際問題としてアメリカ、ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、キプロスで実施されました。
こうした中央機関に依存した通貨は、もしもの時に何もなす術がありません。
そう考えると、ビットコインなどの仮想通貨は正しい保管方法をすれば誰にも取られることがなく、権力に屈しない通貨だと言えます。
2.ビットコインによって通貨の国境がなくなる
日本円やドル、ユーロといった法定通貨は、その国でしか利用できません。利用したい場合は、日本円をドルやユーロに両替する手間とお金がどうしても必要になります。
しかし、ビットコインであれば、全世界共通のお金をとして利用することが可能です。実現するかはわかりませんが、通貨が仮想通貨のみになった場合、両替にかかる時間や手数料を大幅に省けるようになるでしょう。
また、ビジネスの面においても国際送金や両替の心配がなくなれば、海外のお客さんを取り込んだりと大きな障壁が一つ消えるでしょう。
3.国内外の送金が早く、手数料が格安
ビットコインは銀行とは異なり、24時間365日いつでも送金可能です。さらに、国際送金にかかる時間は1時間以内であり、日本円などの法定通貨と比べると、かなりスピードが早いとわかるでしょう。
ちなみに、ビットコイン以外のアルトコインにはより送金スピードに特化した仮想通貨が存在し、10分以内に送金可能です。通常、日本円をアメリカの口座にドルで送ると、2〜3日かかるのでとんでもないスピードだと言えます。
手数料も格安でビットコインは「0.0001BTC(1000円程度)」、送金スピードに特化した仮想通貨に至っては、0.15XRP(約40円)と破格の手数料です。
将来的に銀行がなくなる日も遠くないでしょう。
4.決済としての利用方法
フリーマーケットアプリ大手のメルカリ(東京・港)は2018年内にも仮想通貨での決済を導入する。子会社が金融庁に仮想通貨交換業の登録を申請した。「ビットコイン」など主な仮想通貨で支払えるようにする。資産運用や融資といった金融関連サービスの提供も検討する。
引用:日本経済新聞
メッセンジャーアプリのLINE<3938>が決済サービス「LINE Pay」の仮想通貨導入を検討中だと伝わっている。国内外の仮想通貨取引業者と具体的な連携に向けて協議を進めているという。
引用:MONEY VOICE
フリマアプリの「メルカリ」や「LINE」といったIT企業が2018年内に仮想通貨の決済を導入する予定です。こうしたIT企業が続々と決済として取り入れる理由として、以下5点が挙げられます。
- 手数料が安い
- 簡単
- 高速
- 個人間でも可能
- 世界中、いつでも可能
上述した内容も含まれていますが、一言でいうと「より便利」に尽きるでしょう。
強いて言えば、個人間での利用が可能にある点が私たち消費者にとって大きな利点だと言えます。日常的に海外に足を運ぶ人は、海外でクレジットカードを利用する際、カード情報がスキミングされて不正利用の心配をしたことがあるでしょう。
また、家族に送金する際、一々銀行に行って、複雑な振込用紙に記入することにイライラした経験はないでしょうか。
こうした手続きなしに簡単に送金し、決済として利用できるのが最大のメリットだと考えています。
ビットコイン・仮想通貨投資のデメリット
- 投機的側面がある
- 法規制の強さ
- ビットコインは他の仮想通貨に比べると遅い
- ビットコインアドレスは長くて人間には間違えやすい
- 国による一切の保証がない
1.投機的側面がある
日本円などの法定通貨の価格が暴騰と暴落を繰り返したら、日常的に利用するのが普通は怖いと思うはずです。なぜなら、今持っている1万円札が明日には100万円になるかもしれないし、明後日には1円になるかもしれないからです。
これだけ通貨の価値が定まっていないと投機だ、と言わざるを得ないでしょう。
対処法はありますが、それでもこれだけ不安定な通貨を所有し続けるのは不安で不安で仕方ないと言えます。
2.法規制の強さ
仮想通貨取引所には国への登録が義務付けられ、利用者保護や資金管理体制などの条件をクリアしないと登録できなくなった。取引所運営などで統一ルールがほぼなかった仮想通貨の世界で利用者保護の網をかけるのが大きな目的で、金融庁は4月以降、各社の運営状況をチェックする審査を進めていた。
引用:日本経済新聞
日本はビットコインを「通貨」として認め、比較的柔軟な対応を見せている国の中の一つでしょう。
しかし、世界には法定通貨にとって変わられることを防ぐために法律で禁止している国もあります。また、禁止ではないけれど、条件付きで仮想通貨の売買を認めている国もあります。
禁止している国で仮想通貨の利用や入金送金はできないので、法規制に左右される通貨であることは間違いありません。
3.ビットコインは他の仮想通貨に比べると遅い
上述したように、ビットコインの送金には最低でも1時間かかります。
他の仮想通貨と比べると、この送金スピードはかなり遅い部類に入り、ビットコインよりも性能が優れた仮想通貨が次々と出ているのも事実です。
こうした理由からビットコインではなく、他の仮想通貨へと乗り換える人も多くいます。
4.ビットコインアドレスは長くて人間には間違えやすい
ビットコインを送金する際に必要になるのが上記のような数字とアルファベットで生成されたアドレスです。
このアドレスが長く、コピーアンドペーストして送金元に入力するのですが、間違えると正しくビットコインが送金できず、最悪の場合、なくなってしまいます。
QRコードを利用しての送金も可能なのですが、ITリテラシーが乏しい人にはどちらの送金方法も困難であり、慣れるまでに時間がかかるでしょう。
5.国による一切の保証がない
ビットコインや仮想通貨は、中央機関がいないが故に自由です。
しかし、言い換えるとビットコインが突然なくなっても、暴落しても責任を取ってくれる機関がありません。取引所が破綻して通貨が消えても、仮想通貨のウォレットがハッキングされても全て自己責任です。
こうしたデメリットを理解した上で仮想通貨への投資をするべきであり、注意しなければいけない点が他にもたくさんあることを覚えておきましょう。
まとめ|ビットコインについて勉強しよう
以上が「ビットコイン・仮想通貨投資の9のメリットとデメリット」になります。
最後までご覧いただいた方は、ビットコインの凄さと弱さをよくわかっていただけたと思います。そして、中には投資してみたいと心に誓った人もいるでしょう。
そうした人に向けて、当サイトでは仮想通貨の始め方や注意点などを解説しています。ぜひ下記の記事も合わせて読んでみてください。